この記事にはプロモーションが含まれます。
サイトを作るにはまずサーバーが必要。ですか、いざサーバーを借りようと思ってサーバーの機能を見てみると、馴染みのない言葉がたくさん並んでいて、いったい何がどんなもので、どの機能が自分のサイトに必要なのか分からない……なんてことがあると思います。
- 容量と転送量の違いは?目安は?
- PHP、MySQLって、何ができるもの?
- 独自ドメインって何?
- cron、.htaccessって何?
使えるものが違えばサーバーの料金も変わるわけですし、サーバー選びを失敗しないためにも、どの機能があるとどんなことができるのか、なんとなくでも理解しておきたいですよね。
そこで今回は、個人サイト制作に特に関係ありそうな用語をピックアップして解説します。
容量(サーバーディスク容量)と転送量
容量は、どれだけたくさんのファイルをサーバー上に置くことができるか。
転送量は、どれだけたくさんのデータを訪問者とサーバーとの間でやりとりできるか、を指しています。
容量の目安
個人サイトに必要な容量の目安は、展示するコンテンツのサイズ・量によります。無料サーバーでよくある容量は「1GB~4GB」ですが、小説などのテキストコンテンツがメインのサイトであれば、1GBもあれば十分足りるでしょう。
イラストや写真を展示する場合は画像の大きさや枚数にもよります。たいていの個人サイトでは1GBでも問題ないと思われますが、心配な場合はご自分の制作物のサイズを確認してみてください。仮にイラスト1枚あたり500KBなら、1GBはイラスト2000枚分に相当します。
もちろん実際はHTMLファイルなどを置くのにも容量が必要ですし、メール機能にも容量が割かれるためこの通りには行きませんが、目安のひとつになるはずです。
転送量の目安
転送量の目安は、どれくらいの訪問者がサイトに訪れるかによります。
たいていの場合、サーバー側でプランごとに「転送量は毎月〇〇TBまで」などの目安が設けられていますが、万が一その目安を超えた通信量が発生しても、即座にサーバーが使えなくなる、ということはありません。
たいていのサーバーでは、「いきなり転送量の目安を大幅に超える通信量が発生した」とか「長期間、転送量の目安を超えた通信量が続いている」などの場合に、通信制限などの対応をするようです。
個人が趣味で運営するサイトであれば、転送量は大きくなりにくいので、サーバーを選ぶ際にそれほど気にすることはないでしょう。
PHPなどのプログラム関係用語
PHPって何?
PHPとは、プログラミング言語のひとつです。
メールフォームや掲示板、ブログ、Web拍手など、Webサイト上で利用されるプログラムの多くがPHPで作られていて、当サイトで配布しているいいねボタンもPHPで出来ています。世界シェア最大のCMSであるWordPressもPHP製です。
これらのプログラムは、PHPが使えるサーバーでなければ動作しません。またプログラムによってはPHPとは別に、MySQLなどのデータベースが必要になる場合もあります。
忍者ホームページやFC2などの、PHPが利用できないサーバーをお使いの場合、ブログや掲示板を使うには別のサーバーのレンタルサービスを利用することになります。
PHPが使えるとサイトにいろいろな機能を追加することができるので、特に理由がなければPHPの使えるサーバーの利用をおススメします。無料サーバーでもPHPが利用できるものもありますので、チェックしてみて下さい。
MySQLって何?
MySQLとは、データベースの一種です。他にもさまざまなデータベースが存在しますが、Webサイト制作においてはMySQLが主流です。
データベースとはその名前の通り、大量のデータをストックしておくシステムのことです。ブログや掲示板の投稿データの保存に利用されることが多く、ブログの場合はデータベースに「記事タイトル」「投稿日時」「本文」「カテゴリー・タグ付け」「投稿者ID」……などの情報が投稿ごとに格納されます。
PHPプログラムと併用されることが多いので、もし使いたいプログラムがある場合は、プログラムにMySQLが必要かどうかチェックしましょう。
Cronって何?
Cronとは、指定したプログラムを、指定した日時に動かしてくれるプログラムです。
多くのプログラムは自分の好きなタイミングで動くことはできず、訪問者がプログラムを読み込むこと(例えばページを訪れたとき、送信ボタンを押したときなど)がきっかけとなって初めて動くことができます。
Cronを使えば「毎週日曜日朝8時半」とか、「10分おきに繰り返し」のような条件をつけて、訪問者のアクションがなくても自動的にプログラムを呼び出して実行することができます。Twitterの時報botなど、定期的に動かす必要のあるプログラムによく利用されます。
個人サイト向けのプログラムでCronを使う場面はほぼなく、利用できなくても特に差し支えることはないでしょう。もし使いたいプログラムがある場合は、Cronが必要かどうか調べてみてください。
サーバー・ドメイン関係
独自ドメインって何?
サーバーから割り当てられたドメインとは別の、自分で好きな文字列を決めて使うドメインのことです。
例えばFC2ホームページでサーバーを借りると、サイトアドレスは「〇〇〇.web.fc2.com」になります。さくらのレンタルサーバーならアドレスは「〇〇〇.sakura.ne.jp」です。割り当てられるアドレスの一部に、サーバーごとに決められた文字列が入ることがわかります。
一方で独自ドメインを使うと、「〇〇〇.com」とか「〇〇〇.jp」のように自分だけの好きな文字列のドメインをサイトのアドレスに使うことができます。
注意しておきたいのが、「独自ドメイン利用可のサーバーをレンタルすれば無条件で好きな独自ドメインを取得できる」というわけではなく、サーバーとは別にドメイン使用料を支払って、ドメインを取得する必要があります。使用料はドメイン末尾(.comとか.jpなど)によって変わります。
「独自ドメイン利用可」とは、独自ドメインを取得してあれば、うちのサーバーでも使えますよという意味ですね。
より詳しくは、以下の記事を参考にしてください。ドメインを取得するのにオススメのサービスも紹介しています。
.htaccessって何?
.htaccessとは、サーバーの動きを制御することができるファイルです。
.htaccessが利用できるサーバーでは、適切なテキストファイルに.htaccessと名前をつけてサーバーへアップロードすることで、たとえば以下のようなことができます。
- リダイレクト設定(特定のURLへアクセスした場合、自動で別のURLへ訪問者を移動させる。アドレス変更の対応などに便利)
- 特定のディレクトリ以下、もしくはサイト全体に、IDとパスワードによるアクセス制限をかける
- 特定のIPアドレスからのアクセスを拒否する
.htaccessを編集するのは中級〜上級者向けのテクニックですが、扱いに慣れるといろいろなことができるようになります。上記機能に興味がある方は、.htaccess利用可のサーバーを検討してみて下さい。
総まとめ
サーバーのスペックを表す用語は上記以外にもいろいろありますが、今回ここで紹介した用語だけ押さえておけば、創作・同人サイトに最適なサーバーを選べるでしょう。
納得のいくサーバーを選ぶ一助にしていただければ幸いです!