検索避けとは、Googleなどの検索エンジンでの検索結果に、自分のサイトを掲載しないようにすることです。特に二次創作コンテンツを扱うサイトではよく実施されています。
検索避けを実施するかどうかはサイトの運営者の判断に任されている部分が多いですが、当サイトでは、特にイラストを展示しているサイトでは、二次創作を扱っていなくても検索避けを実施することをおススメします。その理由は、無断転載対策にも検索避けが役立つからです。「どうして検索避けをするのか?」の部分で詳しく説明します。
この記事では、検索避けのもたらす嬉しい効果と具体的なやり方について解説します。
どうして検索避けをするのか?
二次創作コンテンツを掲載しているサイトでは、以下のような理由で検索避けが実施されている場合が多いです。
- 検索結果から、二次創作をよく知らない原作ファンが迷い込んでくることを防ぐため
- 版権元やその関係者の方の目に触れることを防ぐため
いずれの理由にせよ、「目に触れた方が、原作とは違う内容の作品を目にすることで混乱することを防ぐ」という訪問者を守る目的と、「意図しない訪問者からクレームを受けたりすることを防ぐ」という運営者を守る目的との、ふたつの目的があります。
一方で、一次創作を展示しているサイトで、上記のような対策は必要ないので、検索結果に自分のサイトを掲載して訪問者を増やしたいというケースもあるでしょう。そのような場合でも、適切に検索避けを実施することでトラブルを防ぐことができる場合があります。
検索避けは「画像検索結果」へのイラスト掲載も防止できます
実は、検索避けを実施することで、画像検索結果へのサイト内の画像の掲載を防止することができます。
実際にGoogleやYahoo!などの検索エンジンでやってみると分かるのですが、画像検索で流行りのマンガやアニメ等の関連語句を検索してみると、明らかに二次創作のイラストがヒットしてしまうことがあります。
あなたのサイトに正しい入り口から入ってきてくれる訪問者なら、二次創作とは何なのか、創作物の二次利用とはどういうことかを理解している人がほとんどのはずです。しかし、今は「二次創作」という言葉を知らない人でも、好きなアニメやキャラクターの名前で何気なく画像検索をして、出てきたイラストの出どころも気にせずにダウンロードすることができる時代です。
こういった画像検索機能は便利な一方、自分のイラストが意図しない方法で利用されてしまうきっかけにもなりかねません。きちんと対策をしておくことが大切です。
壁紙アプリ等への無断転載も防止できるかもしれません
スマホ向けに多くの壁紙検索アプリが提供されていますが、こういったアプリでも、アニメなどの名前で検索すると、出どころの明記されていない二次創作イラストがヒットすることがあります。
こういったアプリが具体的にどんな方法で画像を収集しているかは不明ですが、検索エンジンと同じように、ネット上に公開されている画像を自動で拾ってくるロボットを利用している可能性は高いです。
つまり、検索避けを実施することで、このような無断転載を防ぐことができるかもしれない、ということです。
そう考えると、やはり検索避けを実施した方が良いように思えませんか?
目的別・検索避けのやり方
では、早速検索避けのやり方を紹介します。
検索避けのやり方にはいくつか方法がありますが、ここでは<head>タグ内にmetaタグを追加する方法を紹介します。
検索避けをしたい全てのページにタグを追加する必要があり、少々手間ですが、失敗した場合のリスクが最も少なく、初心者の方でもやりやすい方法です。
ページ検索・画像検索のどちらの検索結果にも表示されないようにしたい場合
以下のタグを<head>~</head>内に追加してください。
<meta name="robots" content="noindex,noarchive,nofollow,noimageindex">
画像検索結果だけ避けて、ページ検索結果には掲載してほしい場合
検索エンジンからの訪問者のアクセスは欲しいけれど、画像の無断転載や画像検索結果への掲載は避けたい、という場合に効果が期待できます。
こちらのタグも、<head>~</head>内に記述します。
<meta name="robots" content="noimageindex">
安心してサイト運営するために適切な対策を!
ネットという不特定多数の人が閲覧できる場で活動する以上、トラブル対策は必要なものです。サイトの目的や内容に合わせて適切に検索避けを行って、快適な創作活動に役立てていただければ幸いです!
また、無断転載の防止についてはこちらもあわせてご覧ください。