同人サイトは作ったし、他の創作者と交流してみたい! と思ったとき、次はどうしたらいいでしょう?
SNS経由で創作者といきなり仲良くするのは、なかなかハードルが高いです。ジャンルによっては、キャラクターを表現する絵文字のルールなど、多くの決まりが「暗黙の了解」で定められているからです。
さらに、実際に同人誌即売会に行くのは、もっと大変。時間や場所のことを考えなくてはいけないからです。
そんな場合、オンライン上でおこなわれている、同人イベントに参加するのがおすすめです! この記事では、オンライン上の同人イベント、通称「Webオンリー」について解説していきます。
一般的な同人イベント(同人誌即売会)と「webオンリー」の違い
同人誌即売会と聞いて、思い浮かぶのは「コミケ(コミックマーケット)」「文学フリマ」などがあると思います。基本的に、会場を借りて開催される同人イベントは「団体」が主催しておこなわれている例が多いです。
コミックマーケットだと、コミックマーケット準備会と有限会社コミケットが主催にあたります。文学フリマも、文学フリマ事務局があり、まとめて管轄しています。
女性向けジャンルの同人イベントは、赤ブーブー社や、スタジオYOU主催のものが多くを占めています。
一方、webオンリーは一個人が主催していることがほとんどです。最近はさまざまなWebオンリー用のサービスが提供されているため、誰でも気軽にイベントの主催者になれるようになったからです。
Webオンリーのサービスの種類
Webオンリーは大きく分けて、4パターンのツールがあります。
- ピクトスクエア、ピクリエ
- エアブー
- とらマルシェ、メロン
- 個人でWebサイトの立ち上げ
の4パターンです。
ピクトスクエア、ピクリエ
基本的な使い方はどちらも同じです。開催されるWebオンリーを検索できる機能があり、Webオンリー当日は「お店屋さんごっこ」のように、自分のサークルスペースをイラストなどで飾ることができます。
ピクトスクエアの場合
ピクリエの場合
開催されるWebオンリーは、ジャンルがさまざま。同人誌に限らず、アクセサリーなど手芸品にしぼったイベントも開催されていることもあります。
二次創作だけでなく、一次創作、評論や批評、短歌など、主催のやりたいイベントが企画されています。主催の数だけ、Webオンリーの数があります。
エアブー
エアブーとは、主に女性向けの同人誌即売会を運営している赤ブーブー社が提供しているサービス。既に赤ブーブー社が主催する同人誌即売会でジャンルやカップリングのイベントが開催されている場合、こちらを活用する例が多いです。基本的に二次創作向けです。
とらのあなWebオンリー
同人誌を委託販売してくれる企業が運営しているとらのあなの提供するWeb同人誌即売会もあります。基本的に対象が同人誌に限られます。
ジャンルの同人誌をまとめて買いたい側からすると、一度にまとめて買い物かごに入れることができるので便利です。
同人誌委託販売のメロンブックスは、Web上での同人誌即売会の開催ツール「エアイベント」を提供していましたが、現在は委託販売している同人誌の紹介特集ページとして、「Webオンリー」を提供しています。
個人でWebサイトの立ち上げ
もちろん、Webサイトを一から作成することもあります。SNS経由で情報が伝達されていく例が多いです。
まずは一般参加してみる
そもそも、同人誌即売会には、「サークル参加」と「一般参加」があります。
「サークル参加」が、同人誌やグッズを頒布(二次創作の場合は、商業目的でないので、「販売」とは表記しません)できるお店を持つ参加方法です。「サークル参加」には出店料がかかります。
一方、同人誌やグッズを見たり買うだけの参加を「一般参加」と言います。入場料必要かは、同人誌即売会によります。(たとえば、文学フリマ東京は入場料無料から有料に変更になりました)
Webオンリーでも、「サークル参加」と「一般参加」があります。Webオンリーでは、基本的に「一般参加」は無料で参加できることが多いです。まずは、「一般参加」して、同人誌即売会はどういうものなのか、を体感しましょう。サークル参加者にも、メッセージを気軽に送ることができるので、交流の第一歩になります。
Webオンリーによっては、「コアタイム」や「撮影タイム」を設けていることがあります。特に、Webオンリー会場にアバターで集まってスクリーンショットを撮る時間が「撮影タイム」と呼ばれています。
サークル参加に挑戦
一般参加で「ピクトスクエア」や「ピクリエ」の操作になれたら、サークル参加して、自分のお店を持ちましょう。自分の同人サイトを紹介する機会になります。余裕があれば、コンビニサービスのネットプリントを予約するなど、「実物が手に入る」ような仕掛けをすると、より自分の創作を知ってもらえると思います。
まとめ
- Webオンリーに参加すれば、活動ジャンルの近い創作者とチャンスが掴めるでしょう。
- Webオンリーはネット環境があれば参加できます。また、一般参加であれば無料の場合が多いです。