今までオンラインでしか作品を発表したことがなくて、突然「同人誌を作ってみたい!」と思い立つことがあるかもしれません。しかし、自分の周りで同人誌制作経験者がいないと、なかなかどういうふうに進めるべきか、迷うのではないでしょうか?
そんな時は、同人印刷所(個人が制作する、同人活動のための冊子やグッズを作成してくれる会社)に資料請求をおすすめします。同人印刷所によっては、資料を無料で請求することが可能です。
このページでは、送料含めてすべて無料で請求できる同人印刷所を紹介します。(2025年3月現在)
なお、過去の記事「創作物を本にしよう!同人誌印刷所の特徴と選び方」もぜひ参考にしてください。
同人印刷所の資料を請求するとわかること
原稿入稿のいろは
印刷所によっては、入稿の仕方を解説してくれる冊子を送ってくれます。(後述:栄光)
まず、どんな風に同人印刷所を利用するのか、イメージを持つことが大事になってきます。作業工程を確認し、スケジュールを組み立てることで、同人誌・同人グッズの完成をめざせます。
印刷(オフセットとオンデマンド)の違い
同人印刷所でおこなわれている印刷には、オンデマンド印刷とオフセット印刷の2種類があります。
今回は安価なオンデマンド印刷の会社が多く取り上げられていますが、どちらもおこなっている会社があります。(後述:緑陽社)
一般的に、「オフセット印刷は大ロット・印刷がきれい」「オンデマンドが少部数・印刷がオフセットよりおとりがち」というイメージを持たれがちですが、手元において実物を比較してみるといいでしょう。
紙の種類
ふだん、紙の種類を意識して生活することはないでしょう。しかし、同人誌を作る場合、紙の種類は見た目の印象が大きく変わるカギを握っています。実際に印刷所で使用することのできる紙を、触ったりと比較することで、紙の種類を知ることができます。
印刷や加工の種類
同人印刷所でも、さまざまな加工ができます。実際に資料を確認して、どんな印刷や加工があるのかを知ることをおすすめします。
印刷所別の強み
複数の同人印刷所から資料を取り寄せて比較すると、印刷所別の強みがわかります。たとえば、木製品にも印刷できる「栄光」、空押し加工ができる「ホープツーワン」などです。
無料で資料請求できる同人印刷所
- 栄光(初心者におすすめ)
- 緑陽社(オンデマンドとオフセット比較におすすめ)
- ホープツーワン(空押しができる)
- Dメイト(クリア印刷ができる)
- ちょいのま
栄光(初心者ならまず一番最初に取り寄せて欲しい!)
「マニュアル 入門編」はどの同人印刷所を利用する時にも共通で使える情報(専門用語)がコンパクトにまとまっています。「グッズ一覧」「入稿マニュアル」は、栄光に特化した内容です。
栄光の強みは、木製品への印刷です。各種見本も種類あって見ごたえがあります。
ホープツーワン
取り寄せ例
- 特盛!見本帳
- Color Sample
- 箔押し&空押し見本帳
- オンデマンドクリアファイルサンプル
実際にクリアファイルを送ってくれているので、資料まとめにも使えます。「空押し加工」は、あまり取り入れている同人印刷所が多くないので、注目ポイントです。
緑陽社(オンデマンド印刷とオフセット印刷の比較)
取り寄せ例
- 紙見本セット
- オフセット印刷見本セット
- 特殊加工見本セット
- 期間限定見本セット
- デジタル印刷見本セット
- デジタル特殊印刷セット
ここは、オンデマンド印刷とオフセット印刷のどちらも受け付けている印刷所です。印刷の違いを比較してみたい時におすすめです。
ちょいのま
取り寄せ例
- 用紙見本帳
同封されている手紙には、「見本帳に掲載のない用紙でもお取り扱い可能ですので、ご指定の用紙などがあればお気軽にお問い合わせください。」とのことです。印刷所で用意している用紙の見本や、他の印刷所で用意している紙を比較して、検討してみるといいでしょう。
Dメイト
取り寄せ例
- 用紙サンプル(用紙サンプル帳、クリアしおりサンプル、PP加工サンプル、Printing sample)
同封されている手紙には、「尚、印刷機やインク(トナー)の特性上、次回の印刷時に若干の色の誤差が出る場合がございます。予めご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。」との記載があります。
同人即売会で見本を閲覧・入手可能な印刷所
同人即売会(コミックマーケット、文学フリマ、赤ブーブー社主催イベント など)で入手可能な場合もあります。下記は、同人即売会で見かける印刷所の一例です。(印刷所のWebサイトで、イベントの参加状況などが確認できます)
そのほか、有料で資料取り寄せ可能な印刷所
また、冊子を印刷注文すると、紙見本を同梱してくれる印刷所もあります。(コミックモール)
まとめ
同人印刷所の資料を取り寄せると、紙の種類や印刷・加工について実際に触りながら知ることができます。ふだん目にする、カタログや書籍に使われている紙の種類や加工も気になってしまうようになるかもしれません。
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