最近は、AI技術の進歩や、アフィリエイトブログ記事の増加などにより、インターネット上から正確な情報を手に入れることが難しくなってきました。より、情報を広く深く知るために、本(書籍)を調べたいということも増えてくるのではないでしょうか?
それなら、調べものをするなら図書館を使いたいな、と思ったことはありませんか? そんな時、「自分の身のまわりに図書館がどれだけあるか」「そしてどの図書館が利用できるか」調べてみるのがおすすめです。
たとえば、「●●県××市」に住んでいる場合、「●●県立図書館」と「××市立図書館」しか使えない、と思ってしまうかもしれません。しかし、実は、他にも活用できる図書館があるかもしれないのです。
この記事では、「自分のまわりの活用できる図書館」を探すヒントをご紹介いたします。
公共図書館(県立、市立など)
たとえば「神奈川県横浜市在住」の場合、「神奈川県立図書館」「横浜市立図書館」を活用できるのは想像できるかと思います。
神奈川県立図書館は、中央図書館と川崎図書館で所蔵館により取り扱い分野が異なっている(前者は文系、後者は理系)など、事前に確認してから行くといいでしょう。
公共図書館の広域利用
ほかに、利用できる公共図書館はあるのでしょうか? たとえば、横浜市在住の場合は「鎌倉市・川崎市・逗子市・藤沢市・大和市・横須賀市・町田市」の図書館も貸出利用することができます。「広域利用」などと呼ばれ、近隣の地域の図書館を導入している地方自治体は多数あります。
お住まいの市区町村で「広域利用」を導入しているか、各地方自治体のWebサイト等で調べてみるとよいでしょう。
公共図書館(在勤・在学資格)
また、図書館は「在勤」「在学」資格で利用できる場所もあります。「在住」(その地方自治体に住んでいる)ではなくても、勤め先や通っている学校の所在地の地方自治体運営の図書館を利用できる、というわけです。
たとえば東京都に「在勤」「在学」の場合、港区・渋谷区などの図書館を利用することができます。
身分証提示すれば貸出資格が得られる
そもそも、身分証を提示して貸出カードをつくれば、貸出資格を得られる公共図書館もあります。たとえば、東京都であれば、目黒区・千代田区・豊島区・品川区が挙げられます。
公共図書館は原則閲覧のみであれば利用制限がない場合がほとんどです。また、貸出を基本おこなっていない図書館も存在します。(例:東京都立図書館、国立国会図書館)
その場合、「複写」といって、書籍をコピーする申請をおこないます。
ほかの公共図書館
特定の分野に特化した公共図書館というものもあります。
たとえば、「男女共同参画センター」はジェンダーや差別などに関する蔵書が多い図書館を併設しています。また、「神奈川県立かながわ労働プラザ」などのように、公共の労働に関する施設に、図書館が併設されている場合もあります。
また、地区センターなど図書館という名前ではないが蔵書があり、貸出できる場所もあります。
私立図書館
私立図書館は、個人あるいは団体(地方自治体以外)が運営している図書館のことです。日本図書館協会のwebサイトに私立図書館の一覧ページがあります。
ただ、このページに掲載されていない私立図書館も数多くあります。身近な地域の私立図書館を調べてみることをおすすめします。
大学図書館
国立や公立の大学図書館は利用登録すれば貸出利用できる図書館があります。
私立の大学図書館も、登録料などを支払えば、貸出利用できる図書館があります。ただし、大学関係者以外の立ち入りを禁止している大学図書館も多いので、事前に大学図書館のwebサイトで調べることをおすすめします。日本図書館協会のWebサイトでは、大学図書館の一覧が掲載されています。
図書館の種類を把握したら、カーリルを活用してみる!
カーリルという、全国の図書館の蔵書データを閲覧できるサービスがあります。住んでいる地域などを、「図書館マップ」で調べると、自分の利用できる(利用しやすい)図書館を見つけることができるでしょう。
借りたい書籍が決まっている場合は、書名などから蔵書在庫データを調べることができます。
まとめ
- 公共図書館は基本的に閲覧のみは登録が不要。
- 公共図書館は近隣の図書館など複数貸出利用できる場合がある。
- 私立図書館や大学図書館なども利用できる場合がある。
- カーリルで調べると、読みたい本の蔵書データがわかる。