個人サイトでは、SNSとは異なり、いいねやコメントなどのリアクションをもらう機会が少なくなりがちです。
- リアクションをもらうためのツールを、自分でサイトに設置する必要がある
- そもそも個人サイトは見ている人が少なくなりやすい
- 訪問者の心理として、個人サイトへいいねやコメントはハードルが高く感じることがある
人の目を気にしなくてもよいのが個人サイトのいいところのひとつです。とはいえ、何もリアクションがないのもなんだか寂しい……。せっかく更新したんだから、更新した内容について何かリアクションがあったら嬉しいな、と思うのはごく自然なことです。
この記事では、個人サイトを運営する中で、訪問者からいいねやコメントなどのリアクションをもらうにはどうしたらいいかを紹介します。あなたの個人サイトをもっと活気づけて、訪問者との交流が楽しめるように活用してください!
- リアクションをもらうためのコミュニケーションツールやサービスの紹介
- リアクションをもらいやすい個人サイトの特徴
訪問者がリアクションを送りやすいサイトの条件とは?
個人サイトの中にも、リアクションを送りやすいサイトとそうでないサイトがあります。リアクションを送りやすいサイトはどんなものか、特徴を見ていきましょう。
ワンクリックでリアクションを送れる
創作者に対するリアクション・コミュニケーションというと、作品への感想を文章にして送る、というのを想像する人が多いかもしれません。しかし、コメントを入力して送信するのは、ハードルが高く感じる人が多いです。
- コメントを受け取る人が不快になるようなことを書いてしまっていないか?
- 丁寧な言葉遣いができているか?
- 作品の感想を送る場合、相手の意図していない内容に読み違えたりしていないか?
……などなど、いろんなことに配慮する必要があるからです。
好きな作品などについての感想を長々と書くのが大好きだ、苦にならない、という人がいるのは事実ですが、文章を書く作業は、人によってはとても苦労が大きい作業となり得ます。
一方、いいねボタンのように、ワンクリックでリアクションできるものは気軽に押せるので、リアクションを送りやすいです。「おっ」と思ったらぽちっとクリックするだけで気持ちを伝えられるため、多くの人にとって気軽にリアクションを送れるツールだと言えます。
訪問者からの感想が欲しい場合でも、コメント送るツールだけを設置するのではなく、クリックするだけでリアクションができるツールも一緒に置いておくと、リアクションをもらいやすくなるかもしれません。
リアクションボタンがクリックしやすい位置に配置されている
リアクションを送るためのボタンが、すぐに押せる位置に設置されていることも重要なポイントです。この作品、とてもいいなと思っても、ボタンが見つけられなかったら当然リアクションすることはできません。
また、作品を見ていいなと思っても、リアクションボタンが別のページに行かなければない場合は、リアクションをしてもらう可能性がぐんと低くなります。人間って意外と面倒くさがりなのです。一つページを移動するだけのことがすごくハードルが高く思えてしまうこともあります。
作品を見終わってすぐに押せる位置にリアクションボタンがあるのが理想的です。
運営者がリアクションを歓迎していることがわかる
サイト運営者がいいねやコメントなどのリアクションを歓迎している、喜んでいることがわかりやすいサイトでは、リアクションを贈りやすいといえます。
例えば、以下のような感じです。
- てがろぐやブログなどで「いいね、ありがとうございます。嬉しいです」「感想とても励みになります!」などお礼や返事を書いている
- いいねボタンの近くに「お気軽にいいねしてください」「いいね、とても嬉しいです」などと書いてある
- コメントを送るツールの近くに「すべてのコメントを読ませていただいてます」「どんなコメントも嬉しいです、励みになります」と書いてある
サイトの運営者がリアクションを歓迎していることや、自分の他にもいいねやコメントを送っている人がいるということが分かれば、それだけでリアクションを送るハードルは格段に低くなります。
運営者がどんな人物か分かりやすい
サイトの運営者がどんな人物なのか分かりやすいと、リアクションを送りやすくなります。
どれだけ作品が好みでも、作り手がどんな人か知らないでコメントをするのは、なかなか難しいですよね。逆に、人柄をよく知っている友達が相手なら、気軽にコメントやいいねを送りやすいのではないでしょうか。このように、SNSやブログなどからその人柄がうかがえる相手だと、いいねやコメントなどのリアクションを送るハードルが低くなります。
SNSやブログを設置していない場合でも、プロフィールページを設置して自分の好きなもの、苦手なことなどを書いておくと、親近感が湧きやすく、リアクションを送りやすくなるのではないでしょうか。
サイトが頻繁に更新されている
頻繁に更新されるサイトは、訪問者がリアクションしたくなるきっかけを生み出します。サイトに動きがあると、話題ができやすいからです。イラストや小説といったコンテンツはもちろん、ブログなどを頻繁に更新していると話題ができやすく、リアクションを送りやすいでしょう。
また、てがろぐやブログの記事それぞれにリアクションボタンが設置されていれば、さらにリアクションをしやすいです。記事を読んだらその流れでリアクションができるためですね。
コミュニケーションツールを設置しよう
では、個人サイトでも設置できるコミュニケーションツールにはどのようなものがあるのでしょうか? 大きく分けて3種類あります。
- いいねボタンのように、クリックするだけのツール
- メールフォームのような、文章を送るツール
- 上記二つを兼ねたツール
どんなリアクションが欲しいのか。どこにリアクションボタンを設置したいか。気軽にリアクションしてほしいのか、がっつりコメントが欲しいのか? あなたの希望によって使うツールを使い分けましょう。
- カンタンにリアクションを増やしたいならWavebox
- WordPressユーザーならいいねボタン for WordPress
- HTMLサイト運営ならいいねボタン・改、コイブミ
- 難しい設置作業は避けたいけど、ガッツリコメントがほしいならGoogle Form
Wavebox
機能 |
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設置の容易さ | |
リアクションの ハードルの低さ |
※Waveboxの専用ページに遷移する必要がある |
Waveboxは、メールアドレスを登録すればすぐに使えるリアクションサービスです。設定はとてもカンタンで、初心者でも安心して設置できます。クリックするだけで、気軽に絵文字のリアクションを送ることができるほか、コメントを送信する機能も付いています。
特筆すべきは、コメント送信機能をオフにすることもできたり、ミュートワードや送信回数制限をかけたり、Waveboxにログインしている人からしかコメントを受け付けないようにする設定も可能なことです。気軽にコメントを受け付けられるだけでなく、いたずら防止機能も色々用意されているのが嬉しいポイントですね。
また送信できる絵文字は4種類選ぶことができます。Waveboxのアセットから好きなものを選べるほか、自分で好きな絵文字を4つ設定することもできます。
↑実際のWaveboxの画面はこんな感じ。doのWaveboxから使い心地を試してみてください。
送信できる絵文字の種類は、月によって自動で変わる設定もできます。「絵文字が変わったので、ぜひ送信してみてください!」なんて宣伝して、リアクションのきっかけを作ることもできます。
とても便利なWaveboxですが、サイトに直接ボタンを埋め込むことはできないのが注意すべき点です。Waveboxページへのリンクを張り、そこからリアクションをしてもらう必要があります。それでも充分手軽で便利なサービスですので、ぜひ利用を検討してみてください。
いいねボタン for WordPress
機能 |
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設置の容易さ | ※WordPressサイトでのみ利用可能 |
リアクションの ハードルの低さ |
いいねボタン for WordPressは、当サイトで配布しているWordPressプラグインです。プラグインをインストールしたら有効化し、ダッシュボードから設定するだけでカンタンに設置することができます。
このプラグインはいいねを送るだけでなく、いいねを送信した後、コメントを送信することもできます。またいいねボタンクリック後は、フキダシがポップアップし、お礼のメッセージや画像を表示させることもできます。いわゆるWeb拍手のような運用をすることも可能です。
送信されたいいねの数やコメントの内容は、ダッシュボードから確認することができます。いたずら防止のため特定のIPアドレスを拒否したり、送信できる回数に制限をかけたりすることもできます。
またいいねボタンに表示するアイコンやテキスト、いいね数の表示の有無、さらに色なども自由に変更可能です。投稿ごとにボタンを設置することができるので、作品を見てもらったり、ブログを読んでもらった後に、気軽に反応してもらうことができます。
いいねボタン・改
機能 |
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設置の容易さ | ※PHPプログラムを設置する必要がある |
リアクションの ハードルの低さ |
いいねボタン・改は当サイトで配布しているフリープログラムです。 HTML製の個人サイトに導入することを前提としており、できるかぎり簡単な操作で設置できるように作ってあります。ただし、PHPプログラムプログラムを自分で設置する必要があるので、初心者の方にはちょっと大変かもしれません。
機能はとてもシンプル。設置したいいねボタンをクリックすると、カウントがひとつ増えます。コメント送信機能はありません。
同一ページに複数のボタンを設置することもでき、いいねボタンに表示するアイコンやテキストを変更することもできるので、例えば「可愛い!」「素敵!」「面白い!」など、いろんなリアクションを同じページに設置することで、簡易的なアンケートのように運用することもできます。
少し工夫すれば、てがろぐなどのCMSに、投稿ごとに表示させることもできます。
コイブミ
機能 |
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設置の容易さ | ※PHPプログラムを設置する必要がある |
リアクションの ハードルの低さ |
コイブミは当サイトで配布しているメッセージ送信プログラムです。 HTML製の個人サイトに導入することを前提としていて、いいねボタン・改に同じくなるべくカンタンな操作で設置できるように作ってあります。しかし、PHPプログラムを自分で設置する必要があるので、初心者の方にはちょっと大変かもしれません。
機能はとてもシンプルで、サイトにテキストエリアを表示させ、そこに入力されたメッセージを送信させるというもの。送信されたメッセージは管理画面から見ることができ、特に嬉しかったメッセージはお気に入りして、いつでもすぐに見られるようにすることができます。
NGワードやIPアドレスによる送信制限や、連続でメッセージを送る回数制限もつけることができ、いたずら防止機能もバッチリ。またメッセージが送信された後、吹き出しがポップアップしてお礼のメッセージを表示することもできます。
「メールフォームを設置するほどじゃないけど、何かちょっとコメントがほしいな……」という方にはオススメのプログラムです。
Google Form
機能 |
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設置の容易さ | |
リアクションの ハードルの低さ |
Google Formはその名の通り、Googleから提供されているメールフォーム・アンケート作成サービスです。doでもたびたびアンケートに利用しているほか、企業でも利用しているケースをよく見かけます。プログラムの組み方がわからない人でも、直感的な操作でメールフォームやアンケートを作成することができます。初心者でもカンタンに設置できます。
テキスト入力フォームのほか、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン、ファイル添付など、さまざまな入力項目を設置することができます。また送信された回答をアンケートのように集計することも可能です。メールフォームを設置したいけど、プログラムの組み方なんてわからない、難しい作業は避けたい、という方にとてもおすすめです。
デフォルトでは回答が送信されてもメール通知はされないようになっています。フォームが送信されるたびにメールで通知してほしい場合は、忘れず設定しておきましょう。
メールフォーム
がっつりメールフォームを作りたいけど、Google Formだとデザインがいまいち……という場合には、自分でメールフォームを導入してみましょう。
個人サイトへのメールフォームの設置については、以下の記事で詳しく解説しています。MailForm01が最もオススメですが、自分に合っていると思った方法で設置してみてくださいね。
訪問者とのコミュニケーションを楽しもう!
サイトに掲載している作品やブログを読んでもらったら、リアクションが欲しいと思うのは自然なことです。この記事を参考に、自分に合ったコミュニケーションツールを見つけてくださいね。
あなたの個人サイト運営がより楽しくなることを願っています!